【簡潔版】ストレリチアの育て方|水のやり過ぎに注意!
ストレリチアはバショウ科の南国感漂う観葉植物で、花が極楽鳥に似ていることから「ゴクラクチョウカ」とも呼ばれます。
根が肥大する品種で、水切れに非常に強く耐陰性もあるため育てやすいという点とそのビジュアルからインテリアグリーンとして人気の高い植物です。
ストレリチアは耐陰性がありますが、直射日光にも耐えるぐらいに日光が大好きな植物です。
そのため長期間暗い場所に置いていると、貧弱な株になり茎が垂れてきてしまいます。
この記事ではストレリチアの特性を元に、育て方のポイントを紹介しており、またストレリチアによく起こるトラブルや対処法も併せて解説しています。
ストレリチアの特性を知ることで、育て方の意識が変わり、元気な株に育てることができます。
ストレリチアに関する基本情報
学名 Strelitzia 別名 ゴクラクチョウカ 原産地 亜熱帯アフリカ 科目 / 属性 ストレリチア科 / ストレリチア属 日当たり / 耐陰性 日向~半木陰 / ★★★☆☆ 温度 / 耐寒性 5℃以上 / ★★★★☆ 水やり 乾燥気味 肥料 4~10月に液肥・緩効性肥料 害虫 カイガラムシ 増やし方 株分け 育てやすさ ★★★★☆
ストレリチアは南アフリカを原産とし、バショウに似た葉が特徴で、南国の雰囲が漂うスタイリッシュな観葉植物です。
市場に出回っているものの中にはかなり葉姿が異なる品種のある面白い植物です。
ストレリチアの花言葉は「輝かしい未来・気取った恋・女王の輝き・寛容」
ストレリチアの真上に向かってスッと伸びゆく葉姿から「輝かしい未来」という花言葉が付けられました。
また「気取った恋・女王の輝き」はストレリチアの花がもつ気高く美しい印象に由来します。
そしてストレリチアの持つ南国感あふれる優雅な雰囲気から「寛容」という花言葉も当てられています。
このように前向きな花言葉を持つストレリチアは、開店や新築、結婚などの各種お祝い事のプレゼントにも大変喜ばれることでしょう。
風水ではストレリチアは金運・仕事運・子宝運を高める
一般的にまっすぐに上に伸びる植物は風水的に運気を上げ、調和をもたらすとされています。
細かく見ていくと、品種によって葉姿が異なるためその効果も違います。
例えば、幅広の大きな葉が特徴のオーガスタには厄除けや金運アップの効果があるとされ、長細い楕円形の葉が特徴のレギネにはリラックス効果や人間関係の調和が期待できます。
その他、成長にともない葉がなくなり茎のみがまっすぐに伸びるノンリーフは子宝運や金運UPの効果、邪気払いの効果があるとされています。
ストレリチアの代表的な品種

ストレリチアには葉姿が大きく異なる品種がいくつかあります。
日本の市場によく出回っている人気の品種を紹介します。
ストレリチア・オーガスタ
オーガスタはバナナの葉に似た大きくツヤのある葉っぱが特徴。
学名がストレリチア・ニコライとロシア皇帝のニコライ1世にちなんで名付けられるというストレリチアの中でも気品高い品種です。
白い花を咲かせることから「天国の白い鳥」という別名も持っています。
オーガスタは少しの刺激で葉脈に沿って割れる葉割れをよく起こします。
葉割れを避けるために霧吹きをおこなったり、ぶつけたりしないことが重要です。
ストレリチア・レギネ
レギネはオーガスタよりも小さい葉でシルバー味のかかったマットな質感が特徴的です。
レギネのオレンジ色をした花が鳥のトサカに、その周りの苞がくちばしのように見え、とてもエキゾチックで美しい植物です。
ストレリチア・ノンリーフ
ノンリーフは名前の通り、成長に伴い葉がなくなっていき、最終的には茎だけが伸びたような姿になる植物です。
やり状の小さなシルバーリーフが真上に向かって伸びる姿はとてもスタイリッシュで非常に人気の高い品種です。
ストレリチアの育て方

ストレリチアは根っこが肥大するタイプの植物であるため、お水のやり方に工夫が必要です。
さらに日光によく当ててあげることで花を咲かせやすくなるといった特徴もあります。
ストレリチアの育て方を知り、かっこよく育て上げましょう。
ストレリチアの育て方|戸外の直射日光で丈夫に
ストレリチアは日光が大好きで、真夏を避けた春から秋ごろには直射日光を当ててあげると丈夫な株に育ちます。
ただし、急に直射日光を当てると葉焼けを起こす可能性があるので、半木陰から日向という風に順を追って環境に慣らす必要があります。
ストレリチアは日光が大好きな一方で耐陰性もある植物です。
ある程度の期間日光が当たらなくても育ちますが、長期間そのままでいると茎が垂れ下がり、軟弱な株になってしまいます。
定期的に日光を当ててあげると健康に育ちます。
ストレリチアの育て方|乾燥気味に管理
ストレリチアは根っこは多肉質に肥大する植物であり、お水を与えすぎると根腐れを起こしやすくなります。
一般的な観葉植物は土が乾いたらお水を与えますが、ストレリチアは土が乾燥して2~3日してから与える程度で十分です。
水切れにも耐えるので乾燥気味に育てるのが傷めないコツです。
ストレリチアの育て方|冬越しは5℃以上を維持
ストレリチアはそこそこ寒さに耐えますが、亜熱帯アフリカを原産とする植物であるため、冬場は5℃以上を維持すると安心です。
ここで注意が必要なのが、日光が当たるように窓際に置いていると、夜間の冷え込みで5℃を下回ってしまっている可能性があります。
5℃を下回ると枯れてしまいますので、夜間は部屋の中央部に移動させるなどの工夫が必要です。
ストレリチアの育て方|施肥は4~10月に
ストレリチアは基本的に肥料を与えなくても健康に育ちます。
しかし花を咲かせたい場合、大きく育て場合には施肥が必要です。
ストレリチアの施肥は4~10月に緩効性肥料を2~3ヶ月に1回程度、もしくは規定量より薄めの液肥を2週間に1回程度与えると良いでしょう。
ストレリチアの育て方|枯葉や古葉を落とす剪定を
ストレリチアは生育期の5~7月に、枯葉や古葉を根元付近から剪定します。
ストレリチアは、剪定した場所からは新芽を出しません。
そのため、綺麗な葉は残し、枯葉や古葉を切り落とすようにしましょう。
ストレリチアの育て方|増やし方は株分けで
ストレリチアは5~7月の生育期に株分けで増やすことができます。
ストレリチアは根っこが肥大するので植え替えのタイミングで株分けを行うと良いでしょう。
根鉢を2~3分割して株分けすることができます。
ストレリチアの育て方|植え替え
ストレリチアは根が肥大するため根詰まりを起こしやすい植物です。
そのため1~2年に1度植え替えを行う必要があります。
植え替えの際には根鉢を2~3分割して株分けするのがオススメです。
ストレリチアによく起こるトラブルと対策

ストレリチアは乾燥に強く、耐陰性もあるので育てやすい植物ですが、時には葉が割れてきたり、葉が垂れ下がって元気がなくなってきたりといったトラブルが生じることも。
早めの対策で株全体が傷んでしまうのを防ぐことができます。
ストレリチアに起こるトラブル|オーガスタの葉が割れる・葉が丸まる
オーガスタはもともと大きく成長すると葉が割れる性質があります。
これは強い風に当たり続けていたり、乾燥、日照不足が原因で起こります。
葉が丸まっている場合にも同様の原因が考えられます。
風の当たらない場所に移動させ、葉水を定期的に行ましょう。
また移動させるときには周囲の家具などにぶつけないことも重要です。
日光不足が考えられる場合には直射日光に注意しながら明るい場所にいどうさせてあげましょう。
ストレリチアに起こるトラブル|害虫被害
ストレリチアはカイガラムシによる被害を受けやすい植物です。
カイガラムシは葉の裏や茎、枝に白い殻状でくっついているのでよく観察すると確認することができます。
カイガラムシが付いているとすす病の原因になるので、すぐに歯ブラシなどでこすり取り、その後スプレータイプの薬剤を散布しましょう。
害虫を発生させないために、3月頃に粒タイプの薬剤をまいておくと安心です。
ストレリチアに起こるトラブル|根詰まり
ストレリチアは根っこが太くなるので根詰まりを起こしやすい植物です。
根詰まりを起こすと傷んでくる植物がほとんどですが、ストレリチアは鉢を割ってでも肥大し続ける力強い植物です。
なのですぐに傷んでしまうということはなかなかありませんが、根詰まりに気付いた時点で植え替えしてあげると伸び伸びと育ちます。
葉先が枯れてきたり、成長が悪くなったり、水はけが悪い、葉が落ちる、鉢底から根っこが出ているといった場合には根詰まりの可能性があります。
2年に1度くらいのペースで温かい時期を見て植え替えをしてあげると元気に育ちます。
ストレリチアはたくさんの日光とメリハリのある水やりで元気に育つ

ストレリチアは南国感いっぱいのトロピカルな観葉植物です。
耐陰性があり、乾燥にも強いのでお手入れが簡単で育てやすく非常に人気があります。
しかし、水のやり過ぎや日照不足といったことが原因で時には枯らしてしまうことも。
ストレリチアの特性を知ることで、正しい育て方を実践でき、丈夫な株に育て上げることができ、花を咲かせることも可能になります。
ストレリチアは前向きな花言葉を持つのでお祝いの贈り物にもピッタリ。
風水でも様々な運気が向上するとされているのでお家やオフィス、店舗などに飾ると効果が期待できるかもしれません。
お家のインテリアやギフトにストレリチアはいかがでしょうか。
☞ストレリチア商品一覧
Plants Shop Big Smile は大阪市内に温室を構え、約1,000種の観葉植物を取り扱ております。
ぜひ、一度お問い合わせください。