【簡潔版】パキラの育て方|お水は控えめに!よくあるトラブルの対策
パキラは観葉植物と言えば最も連想されやすい植物の一つ。
管理が容易で育てやすいため、初めて観葉植物をお迎えする方にも人気があります。
人気のパキラですが、植物を愛するがゆえに枯らしてしまったという方が多いのも事実。
パキラは乾燥を好むという特性があるので、他の観葉植物と同様にお水を与えられると枯れてしまうかもしれません。
パキラの特性を知ることで、簡単に健康に育てることができます。
パキラに関する基本情報
学名 Pachira 別名 カイエンナッツ 原産地 熱帯アメリカ 科目 / 属性 アオイ科 / パキラ属 日光 / 耐陰性 日向~半木陰 / ★★★★☆ 温度 / 耐寒性 10℃以上 / ★★☆☆☆ 水やり 乾燥気味 肥料 4~10月に液肥・緩効性肥料 害虫 ハダニ・カイガラムシ・アブラムシ 殖やし方 挿し木 育てやすさ ★★★★★
パキラは、鮮やかな緑をした5枚葉を広げる植物です。
パキラには幹が太い朴物や複数の幹を編んだねじりなど、様々な樹形を楽しむことができ、また成長も早いことから人気が高く、観葉植物の代表に挙げられます。
ナチュラルな雰囲気のあるパキラは、オフィスやリビング、ショップなど、どのような場所にでも適応します
パキラは乾燥や病害虫に強く、耐陰性もあることから屋内でも育てやすいので、これから観葉植物を始めるという方にもオススメです。
パキラの花言葉は「快活・勝利」
パキラの強い生命力が由来し「快活」という花言葉を持ちます。
元気に過ごしてほしいと相手に伝えたい時にはピッタリの植物でしょう。
また、貧しい村人がパキラを育て、販売することで、成功し財を築いたというお話から「勝利」という花言葉もつけられています。
このエピソードから、ビジネスを成功させたい方や仕事を頑張っている方にプレゼントすると喜ばれるでしょう。
パキラは風水上仕事運・金運アップの効果
パキラは、別名「発財樹:Money Tree」とも呼ばれ、金運アップの効果があるとされています。
さらにパキラの葉の形は、人間関係にも良い効果をもたらすと言われています。
人間関係を築きたい場合には、人が集まるリビングや会社のオフィスなどに置くと良いでしょう。
また仕事運や金運を上げたい場合には、東の方角に置くと良いとされています。
パキラの育て方

パキラは乾燥に強いので手間がかからず育てやすいとされていますが、いくつかのポイントを抑えておくことでよりトラブルを起こすことなく楽しく育てられます。
パキラの育て方|日当たりは効率良く
パキラは日光を好みますが、耐陰性もあり、少し明るめのお部屋でも育てられます。
あまり暗いところで長期間管理していると、葉に元気がなくなってひょろひょろとした枝葉に育ってしまうので、日中は日の当たる場所に移動するなどの対策をしてあげると元気に育ちます。
また、パキラは葉が薄く柔らかいので、直射日光に当たると葉焼けを起こす場合があります。
特に夏の強い日差しには弱いので、レースのカーテン越しで管理してあげると安心です。
パキラの育て方|水やりは控えめに
パキラは乾燥気味を好みます。
春~夏は鉢土が乾いたら、秋~冬は鉢土が乾いてから一週間程経過した後にたっぷりの水を与えましょう。
育てやすいパキラですが、意外と枯らしてしまう方が多く、その多くの原因はお水の与えすぎによるものです。
可愛がり過ぎるあまり、お水を与えすぎてしまうようですね。
パキラのお水やりは乾燥気味でOKという風に思っていただけると良いですよ。
特に冬場は暖かい日中の時間帯にやるなどの工夫をすると水分が溜まらずより良いでしょう。
パキラの育て方|冬越しは最低10℃以上をキープ
パキラは寒さに弱い植物です。
寒さで枯れる凍傷を起こさないように、最低10℃以上で管理するようにしましょう。
冬場は暖かい屋内が安心ですが、窓際はかなり冷え込みます。
冬は窓際から離し、温かい部屋の中央部に移してあげましょう。
また、暖房の風が直接当たるのも傷む原因となります。
急激に乾燥させないように、暖房の風が直接当たらない窓から離れた明るい場所で管理してください。
冬場は空気が乾燥しやすく、パキラは乾燥しすぎると葉を落としやすくなります。
水やりのタイミングで葉水も行うことで元気に保つことができます。
パキラの育て方|施肥は4~10月の生育期に
パキラの施肥は、植えつける際に緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくだけでも良いです。
もしくは、4~10月の生育期に緩効性の置き肥、あるいは液肥を水やりの代わりに与えるといいです。
置き肥の場合は2か月に1度。
液肥は規定量に薄めて、2週間に1度くらいのペースで与えます。
定期的に肥料を与えることで鮮やかな葉色と丈夫な株を維持することができます。
冬の休眠期に肥料を与えると根が痛む原因になるので施肥は行いません。
さらに鉢内に置き肥が残っている場合は取り除きましょう。
パキラの育て方|定期的な剪定で元気な株に
生育期である4~7月に徒長したり大きく育ちすぎたりした枝葉を好みの高さで剪定します。
パキラは成長が早いので、定期的に剪定することで代謝を良くし、綺麗な樹形を維持することができます。
剪定の際のポイントは、別の葉が伸びているすぐ上で切ること。
全体の3割程度の葉を剪定するイメージで行うと良いでしょう。
さらに内側に向いて伸びている枝葉も剪定します。
剪定は風通しを良くし、病害虫の発生を予防することにもつながります。
剪定せずにそのまま放置していると、栄養不足になり新芽が出づらい、また葉が小さくなる原因になります。
適切な時期に剪定を行ってあげると元気に育ちます。
パキラの育て方|繁殖は挿し木で簡単
パキラを殖やしたい場合は、挿し木で簡単に増やすことができます。
挿し木は生育期である4~7月に行いましょう。
挿し木の手順は、以下の通りです。
幹から伸びている茎を10㎝ほどの長さで切り、切った茎の切り口を半日ほど水につけ、吸水させます。
その後、赤玉土や挿し木用の土に植えるようにしましょう。
土に植え後は、風通しの良い明るい日陰で管理します。
乾燥しないように水やりを行うと、1カ月ほどで新芽と根が出てきます。
新芽がしっかり展開し、根もしっかりと出ていれば、植え替えてあげましょう。
パキラによくあるトラブルと対策

パキラは育てやすいことからお店などでオススメされることも多い植物ですが、以下のトラブルも起こしてしまうこともあります。
対策方法を解説しているので、事前に知っておくことでトラブルを回避しましょう。
パキラのトラブル|根腐れ
根腐れとは、何らかの原因で根っこが腐っており、水分や栄養分を吸収できなくなっている状態を言います。
根腐れを起こすと植物は最終的に枯れてしまいます。
根腐れを起こさないためには、お水の与えすぎに注意してください。
そして植物の状態をよく観察し、以下の様子が見られたら根腐れを疑いましょう。
土が乾きにくく、植物の元気がない
次々と葉が落ちる
葉や幹の根元が黄・もしくは茶色に変色している
土から腐敗臭がする
上記のような症状が見られた場合には以下の対処を施して下さい。
水はけのよい土に植え替える
風通しの良い直射日光を避けた明るい場所で管理する
発根剤を与える
傷んだ枝葉を切り取る
パキラのトラブル|根詰まり
根詰まりとは、植物が成長し鉢いっぱいに根っこが広がり、十分な水分や栄養分を吸収できなくなっている状態を言います。
こちらも根腐れと同様、最終的には植物が枯れてしまう原因になるので、根詰まりを起こさないように事前の対策が重要になってきます。
根詰まりを起こさないためには、定期的な植え替えを行うこと。
現在の鉢のサイズより1つ大きいサイズの鉢に植え替えることで根詰まりを解消できます。
この際、植え替える鉢が大きすぎると根腐れや成長不良の原因になってしまうので注意が必要です。
植物の葉が黄色い、水の浸透が悪い、鉢底から根っこが出ているといった場合には植え替えてあげると良いでしょう。
また定期的な植え替えは植物への負担が少ない生育期に行うのが最適です。
パキラのトラブル|葉焼け
葉焼けとは直射日光や高温によって葉が変色して枯れてしまう状態を言います。
葉焼けを起こすと葉が白っぽくなったり、茶色く枯れてしまったりします。
特にパキラは葉が薄いため葉焼けを起こしやすい植物です。
葉焼けを起こさないために、直射日光を避け、レースのカーテン越しなどで管理するのが安心です。
一度葉焼けを起こした箇所は元に戻らないので切り落としてしまってください。
パキラのトラブル|害虫被害
パキラは害虫に強い植物ですが、屋内で管理していたとしてもハダニやカイガラムシ、アブラムシ、アザミウマ、コバエ、トビムシなどの被害に遭う場合があります。
特に生育期である4~10月には害虫被害が多く発生します。
コバエやトビムシは植物に直接害は与えませんが、飛び回ることで不快感を生じさせることがあります。
ハダニやカイガラムシ、アブラムシ、アザミウマなどは、パキラの葉や茎、幹から養分を吸収し、病気や見栄えが悪くなる原因になります。
これらの被害を予防するには、まず購入してきた際に植物全体を洗う、定期的に葉水を行う、風通しの良い場所で管理することが重要です。
パキラのトラブル|ねじりの一部が幹ごと枯れる
パキラは3~4本の株をねじって作られたものが多く出回っています。
お祝いで送られることも多いため、”ねじり”は見た目がよく人気の観葉植物です。
その一方で無理やりねじって作っているので、まっすぐに伸びるものと比べるとどうしても傷みやすくなってしまいます。
そのような場合には、傷んでいる幹のみ切り離してしまってください。
他の元気な幹を傷めないように、部分的にカットしながら抜くと良いでしょう。
”ねじり”は土の中では根っこが分かれているので、元気な株はそのまま育てることができます。
パキラは乾燥気味に管理することが枯れないコツ

パキラは観葉植物の中でもメジャーで育てやすいことからも人気があります。
しかし、時には根腐れや根詰まりといったトラブルを起こしてしまうことも。
パキラは乾燥気味を好む植物なので、お水のやり過ぎに注意し、定期的な植え替えをしてあげるとより元気に育てることができます。
パキラは花言葉や風水から縁起が良く、贈り物やギフトとしてもよく選ばれています。
ぜひ、お部屋のインテリアやプレゼントにパキラはいかがでしょうか。
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