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【簡潔版】コーヒーノキの育て方|十分な日当たりと水切れに注意

更新日 2025年9月8日

コーヒーノキは熱帯・亜熱帯地域、特に熱帯アフリカを原産とする植物で、果実は赤色が一般的ですが、黄色やクリーム色のものも存在します。

コーヒーの品種からもうかがえるようにコーヒーノキも品種が豊富で、コーヒー好きの方は収穫を楽しみについつい集めたくなるのではないでしょうか。

最近では斑入りのコーヒーノキもちらほらと見かけるようになってきました。

波打つツヤのある葉がとても爽やかなコーヒーノキですが、害虫が発生しやすい葉焼けしてしまうと言ったトラブルが生じることも。

また「なかなか実が付かない」、「実がなってもうまく熟さない」といった疑問もよく耳にします。

ここでは、コーヒーノキによく起こる害虫トラブルの対策や元気に成長する育て方のポイント、また実が収穫できるのに必要な条件などを解説します。

コーヒーノキに関する基本情報

学名Coffea arabica
英名Coffee tree
原産地熱帯アフリカ
科目 / 属性アカネ科 / コーヒーノキ属
日当たり / 耐陰性明るい日陰 / ★☆☆☆☆
温度 / 耐寒性10℃以上 / ★★☆☆☆
水やり表土が乾いたら
肥料4~10月に緩効性肥料
害虫カイガラムシハダニ
増やし方挿し木
育てやすさ★★★☆☆

コーヒーノキは鮮やかな深緑葉だけでなく、長く育てていると、ジャスミンのような白く美しい花を咲かせ、香りも楽しむことができる魅力たっぷりの植物です。

コーヒーノキの花言葉は|「一緒に休みましょう」

これはコーヒーを飲み、リラックスした時間を過ごしましょうということでつけられました。
この花言葉から職場の方など、日ごろお世話になっている方などに、安らぎや癒しを届ける贈り物とプレゼントすると喜ばれるでしょう。

風水ではコーヒーノキは金運や仕事運を向上させる

コーヒーノキは葉や実をたくさんつけることから成長や発展を象徴しているとされ、金運や仕事運をUPさせる効果があります。
さらにコーヒーノキの丸みのある葉は、風水上健康運にも良いとされています。
いろんな運気の向上効果が期待できるので、どのような人にも当てはまる贈り物となるでしょう。

コーヒーノキの育て方

コーヒーノキは耐陰性に優れる植物として紹介されることがありますが実は成長度で異なります。またお水を好み、水切れを起こしやすいのでこまめなチェックが必要になります。コーヒーノキの特徴を知り、ぜひ実付けにチャレンジしてみて下さい。

コーヒーノキの育て方|耐陰性があるのは幼苗時

コーヒーノキと言えば耐陰性がある植物として紹介されることがあります。
しかし実は耐陰性があるのは幼苗の時に限るのです。
幼苗時は反射光線でも育つほど耐陰性に富みますが、成長すると日光なしではうまく育ちません。
特に実をつけさせたければたくさんの日光が必要になります。
とは言っても強すぎる日差しのもとではコーヒーノキのような薄い葉は簡単に焼けてしまいます。
室内の明るく、風通しの良い場所で管理するのが良いです。

コーヒーノキの育て方|お水はたっぷり与える

水は好むので年間を通じてよく水を与えます。
基本的には表面の土が乾いたら与えれば良いですが、コーヒーノキは水切れに弱いので、特に生育期には水やりを忘れないようにする必要があります。
水が不足すると、葉が下に垂れてくるので水切れのサインになります。
土や葉の様子を日々観察し、水切れすることがないように管理しましょう。

コーヒーノキの育て方|10度以上を保って冬越しを

コーヒーノキは寒さに弱いため、最低10℃を下回らないように注意しましょう。
温度が低すぎると、落葉し最終的には枯れてしまいます。
屋内の中央に近い場所等、なるべく暖かい場所で管理してあげると安心です。
また、葉が乾燥しすぎないように暖房の風が直接当たる場所は避けてあげてください。

コーヒーノキの育て方|施肥は4~10月に

4~10月の植え替えの時期に、緩効性肥料を土に混ぜ込む、もしくは液肥を与えます。
固型肥料の場合2か月に1度、水に薄めた液肥の場合には2週間に1度のペースで十分です。
冬の生育が緩慢な時期には、根痛みの原因になるので肥料は与えなくて大丈夫です。

コーヒーノキの育て方|不要な枝葉を除去

コーヒーノキは4~10月頃に傷んだり茂りすぎたりした枝葉を剪定します。
5~6月ごろが生育期のピークなのでその時期に剪定を行うとその後の新芽の勢いが増すのでオススメです。
枝葉が出ている場所であれば、どこから切っても問題ないので、理想の株姿をイメージしながら剪定すると良いでしょう。
また茂りすぎて風通しが悪いと病害虫発生の原因にもなるので、できるだけお手入れはしてあげた方が良いです。

コーヒーノキの育て方|増やし方は挿し木で

コーヒーノキは春から夏までにさし木で増やすことができます。
枝や茎、葉を切り取って土に挿した後、発根し新芽が出てこればその後もしっかり成長してきてくれます。
ここ数年の夏は酷暑でまた暑い期間が長いので、暑くなりすぎる前までに作業を終えておくと失敗が少なくてオススメです。

コーヒーノキの育て方|実をつけ熟成させるには

実をつけさせるにはまず株を大きく育てることです。
コーヒーノキはおおよそ1mを超えてくると花を咲かせ、その後実をつけます。
実が成るようになってからも4~5年が経過し、尺鉢サイズ以上に成長しないと実はうまく熟しません。
黒く熟した実を収穫できるようになるには長い年月を要します。
早く実を収穫したい方は株の大きなものや年数が経過している株を選ぶと良いでしょう。

コーヒーノキによく起こるトラブルと対策

コーヒーノキは鮮やかなグリーンの葉と果実が成ることから人気の植物ですが、葉が薄いゆえに葉が焼けてしまったり、害虫の被害に遭いやすいといった特徴があります。
事前に対策をしておくことで、上記のようなトラブルを防ぎ、長いこと育てれば実を収穫することも夢ではありません。

コーヒーノキによく起こるトラブル|害虫被害

コーヒーノキはカイガラムシやハダニの被害に遭いやすい植物です。
両者とも植物の葉茎について栄養を吸い取り、葉の見た目だけでなく、植物自体が枯れてしまいます。
カイガラムシやハダニは水に弱いので、植物全体にしっかり葉水を行うことで防ぐことができます。
特に葉の付け根にはカイガラムシが付きやすいので見つけたら歯ブラシなどでこすって落としましょう。
絶対的にリスクを下げたい場合は、植物を購入してきた際に一度全体を洗ってください
洗った後にスプレータイプの薬剤を散布しておくとより安心です。

コーヒーノキによく起こるトラブル|葉焼け

コーヒーノキは葉が薄いので、どうしても夏の厳しい暑さ・日差しのもとでは葉が茶色くなる葉焼けを起こしてしまいます。
日光が大好きなので明るい場所で管理するのが好ましいですが、夏の直射日光では葉が焼けてしまうので、レースのカーテン越しなど、直接日光が当たらないように工夫しましょう。

コーヒーノキによく起こるトラブル|葉がしおれる

コーヒーノキの葉がしおれてきたり、その後黄色い葉が出てくるようになっているようであれば水切れ、もしくは水のやり過ぎによる根腐れを起こしている可能性があります。
水切れの場合はバケツなどの深めの容器に多めの水を貯め、鉢ごとどっぷりと浸けてしまします。しばらくすると葉が起き上がり、元気になってきます。
一方で、臭いがする場合にはお水のやりすぎ、根腐れを起こしている可能性があります。
その場合には植え替えをします。
腐ってしまった根は完全に取り除き、これ以上腐食が進まないようにします。
コーヒーノキのがしおれてしまったら、土の状態を確認し原因を突き止め、それぞれに合った対処をすぐに施すことで元気になることが多いです。

コーヒーノキによく起こるトラブル|枯れてしまう

コーヒーノキが枯れてしまうのは、水の過不足、寒さ、日光不足が原因として挙げられます。
水の過不足が原因の場合には、前項で解説していますので、そちらを参照ください。

2つ目に寒さもコーヒーノキが枯れる原因となります。
コーヒーノキは冬場、10℃以上を保てる屋内で管理しますが、夜間や明け方には冷え込む窓辺に置いていると寒さで枯れてしまうことがあります。
なるべつ温度が保たれる部屋の中央にちかい場所においてあげるのが良いです。

3つ目は日光の不足により枯れてしまうことがあります。
コーヒーノキは成熟するにつれ日光をたくさん必要とします。
光合成に必要な量の光が十分に取り込める明るい場所で管理しましょう。
日光不足で枯れてしまった場合、春~秋の成長期であれば剪定し明るい場所に移してあげると復活することもあります。

コーヒーノキがなんだか元気がないなと感じた際には、早めの対処で復活することが多くあります。
原因を突き止め、早めに対処してあげましょう。

コーヒーノキをうまく育てるには日当たりと水切れを起こさないことがポイント

コーヒーノキのいい香りのする花と綺麗な深緑葉は眺める人を癒してくます。
また花言葉や風水からも安らぎや運気向上が期待でき、贈り物やギフトとしても喜ばれること間違いなしです。
お家のインテリアやギフトにコーヒーノキはいかがでしょうか。
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