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【簡潔版】カラテアの育て方|冬の寒さ・ハダニに注意!

カラテアは、葉の色・模様が独特の品種が300種類以上もあるとされる、コレクターがごまんといる魅惑の観葉植物です。

カラーリーフとしても人気のカラテアですが、寒さ・乾燥に弱いので、時には枯らしてしまったりということも。

また、カラテアはハダニによる被害が非常に多い植物です。ハダニがいったん葉につくといっきに増殖し、さらには近くの植物にも移っていきます。

上記のような問題を防ぐために、温度や湿度などの環境を整え、害虫対策を事前に施す必要があります。

カラテアの美しい葉を維持し、害虫による被害を抑えるための育て方を解説します。

カラテアに関する基本情報

学名Calathea
英名Jungle velvet
原産地熱帯アメリカ
科目 / 属性クズウコン科 / カラテア属
日当たり / 耐陰性明るい日陰 / ★★★★★
温度 / 耐寒性12℃以上 / ★★☆☆☆
水やり普通(鉢土が乾いたら)
肥料4~10月に固型肥料・液肥
害虫ハダニカイガラムシ
増やし方株分け
育てやすさ★★★☆☆

カラテアは熱帯アメリカ、特にブラジルを中心に生息するエキゾチックな植物です。
葉の美しい色・模様が何とも魅力的で見ていて飽きません。
草丈もそれほど高くならず、インテリアとしても扱いやすく人気がある観葉植物です。
カラテアは耐陰性があるため、日の当たりにくいお部屋でも育てることができ、カラーリーフとして空間を明るくする効果もあります。
また、カラテアは夜になると葉が立ち上がる就眠運動を行う、とてもおもしろい一面も。
さらには、春頃になると白い小花をつける可憐な様子も観察することができます。

カラテアの花言葉は「飛躍・強い思い・温かい心」

カラテアは品種がたくさんありますが、カラテア属すべてに共通して「飛躍・強い思い・温かい心」という花言葉がつけられています。
このような花言葉から、これからの飛躍を期待して、新しいことを始める方にプレゼントするのにピッタリの植物です。
また、カラテアは大きくなりすぎず、耐陰性もあるので置き場所に困らないことからプレゼントしやすいというメリットがあります。

風水ではカラテアは仕事運を高める

風水においてはカラテアには仕事運を上げる効果があります。
またカラテアの葉先が尖っていることから、邪気を払い良い気を引き寄せるとされています。
さらに置き場所にも注意してみると、トイレキッチンに置くことで健康運が高まるのだとか。
書斎や仕事場に置けば、仕事運を引き上げてくれることでしょう。

カラテアの人気品種13種

約300種類以上もあると言われるカラテアですが、その葉模様、色味はそれぞれで全く異なります。
そこで販売実績をもとに、人気の13種を紹介します。
ぜひ、お気に入りのカラテアを見つけて下さい。

カラテア・ホワイトヒュージョン

ホワイトヒュージョンはまだまだ流通量の少ないカラテアで、白い斑入りの葉が非常に美しく可愛らしいカラテアです。
カラテアの中でも葉が非常に薄く、白い斑は特に葉焼けを起こしやすいので、強い日差しに注意しましょう。
乾燥にも注意が必要です。こまめな葉水を行ってあげると綺麗に育ちます。

カラテア・マコヤナ

マコヤナは波打つ丸い葉の中に描いたような大小の楕円の模様が特徴の品種です。
葉裏が赤紫色でエキゾチックな印象を持ちます。
乾燥に弱いの特に春~秋にはこまめな葉水を行ってあげるとイキイキと育ちます。

カラテア・オルビフォリア

オルビフォリアは透き通るようなシルバーリーフがとても美しく、くっきりと走る葉脈がアート作品のような上品なカラテアです。
葉が大きめで成長するとかなりボリュームがでてきます。
葉が薄いため直射日光を嫌います。葉焼けを起こさないように明るい日陰で管理しましょう。

カラテア・ビタッタ

ビタッタはやや細めの葉に白いストライプ模様が上品でシンプルな中にも個性が光るカラテアです。
ビタッタは水を好み、水切れを起こしやすい品種です。
土の状態をよく観察し、鉢土が乾いたらたっぷりのお水を与えるようにしてください。
葉が丸まってくると水切れのサインです。その際は腰水で早急にお水を与えましょう。

カラテア・タイビューティ

タイビューティーはライムグリーンとグリーンの配色が美しいカラテアです、カラテアの中でも葉が薄いのも特徴です。
特にハダニの被害に遭いやすいため、購入後には一度葉を洗い、薬剤を散布し、こまめに葉水を行ってあげると害虫被害を予防することができます。

カラテア・サンデリアーナ

サンデリアーナ(別名:オルナータ)は、濃い目のグリーンの大きめの葉に白とピンクのラインが入るシックな印象のあるカラテアです。
特に感想を嫌うため、葉水や加湿器などで一定の湿度を保ってあげることでイキイキと育ちます。

カラテア・ロージー

ロージーはカラテアの中でもまだ流通が少なく、ピンク色が綺麗なカラテアです。
季節によって斑の入り方が異なるため季節の移ろいと葉色の変化を楽しめます。
ピンクが色濃く綺麗に出るのは冬場から春先にかけての新芽です。夏が近づき暖かくなってくるとシルバーの葉になります。

カラテア・ゼブリナ

ゼブリナは名前の通り、ゼブラ模様が入りますが、やや細めの楕円形の葉がベルベットのような質感をしているのが特徴の思わず触りたくなるようなカラテアの一種です。
カラテア・ワルセウィッチもベルベットのような質感をした葉を持ち、葉裏が赤紫とゼブリナに比べてシックな印象を持ちます。

カラテア・フレディ

フレディはそこまで大きくない葉にミントグリーンの濃緑の模様が入る上品な印象をもつカラテアです。
強い日差しを嫌うので、直射日光を避けた明るい部屋である程度の湿度を保ってあげると元気に育ちます。

カラテア・ランキフォリア(インシグニス)

ランキフォリアは細長く波打った葉に規則的な大小の丸い模様が入り、葉裏は赤紫をしたカラテアの中では細長い葉が特徴的な品種です。
ランキフォリアは蒸れに弱いので風通しの良い場所で管理するとイキイキと育ちます。

カラテア・シャインスター

シャインスターは大きな葉にまるで筆で描かれたような白色の模様と葉裏の赤紫色のコントラストが特徴的な品種です。
メダリオンという品種に非常に模様が似ていますが、シャインスターの方がラインが大きく入る点が異なります。


カラテア・ホワイトスター

ホワイトスターはやや長細い葉に綺麗なストライプ模様が入るカラテアで、成長につれて葉の一部がややピンク味を帯びてくる品種です。
明るい場所で管理すると発色が良くなります。
直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。

カラテア・フレームスター

フレームスターはやや流通量の少ないカラテアで、大きめのグリーンの葉に縁と縦ラインにライトグリーンの捌け込み斑のような模様が入り、葉裏は赤みのある色をしている個性的な品種です。
乾燥に弱く、湿度が足りていないと葉先が枯れてきます。
こまめな葉水で葉が乾燥するの予防することで綺麗なはを維持することができます。

カラテアの育て方

葉模様が独特で個性的なカラテアは人気が高い観葉植物である一方、温度管理や害虫対策が欠かせない植物です。
事前に対策することで、健康的で綺麗な葉模様を永く楽しむことができます。

カラテアの育て方|明るい日陰を好む

直射日光のような強い光は苦手なので、夏にはヨシズ下くらいの明るい日陰で育てるのが最適です。
日差しが弱い冬はガラス越しでも大丈夫ですが、やや光が強くなる春と秋はレースのカーテン越しに置くと良いです。
寒さには弱いので、冬の夜間にはなるべく暖かいところに移動させてあげると良いです。

カラテアの育て方|乾燥には弱いので水やりは要注意

湿気を好むので鉢土の表面が乾いたらお水を与えましょう。
お水を与える際には鉢底から水が流れるくらいにしっかり与え、さらに葉水もしてあげるとイキイキします。
ただし、流れ出た水が受け皿に溜まったままだと根腐れの原因になるので捨てるのを忘れないようにしましょう。
また葉水は害虫の予防対策にもなるので頻繁に行ってあげることをオススメします。
冬はやや乾燥気味に。土の表面が乾いてから2~3日後、土が白っぽくなってきたら水やりしてください。
暖房下では乾燥しやすいので一日に数回、霧吹きで加湿してあげると気持ちよく伸びます。
冬に乾燥気味に管理すると根腐れ防止だけでなく、植物体内の水分含量を減らすことで凍傷を防ぐこともできます。

カラテアの育て方|温度は12℃以上をキープ

カラテアは寒さに弱いので15℃以上が望ましいですが、最低でも12℃は下回らないように管理しましょう。
冬になり、葉が枯れ始めたら断水をして冬越しします。
空調などで温度管理された環境で育てる場合には、土が乾いたらお水を与えても大丈夫です。
葉が落ちてしまっても暖かくなると再び葉が出てくるので気長に春を待ちましょう。

カラテアの育て方|施肥は4~10月に

肥料は4〜10月までの間与えるのが良いです。
液肥であれば週に1度、固型肥料であれば月に1度の頻度で与えましょう。
植え替えの際には、持続性のある緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくと良いでしょう。

冬は肥料を与えると生育が緩慢な時期なので、根痛みの原因になってしまうのでやめておきましょう。
土の中に混ぜ込んだ緩効性肥料は、栄養として吸収されるので問題ありません。

カラテアの育て方|風通しを良くするための剪定を

カラテアの剪定は、5~10月傷んだ葉や枯葉の除去を中心に行います。
生育期であるこの時期には次々と新葉を出すので、剪定しないと風通しが悪くなり病害虫の発生に繋がります。
枝を切るときは樹形の内側に向かって伸びている枝を切り取りますが、付け根のあたりで切り落としましょう。
やや切りすぎてしまったとしても成長が旺盛なので、すぐに次々と新芽が出てくるので心配ありません。
風通しを良くするために思い切って剪定してあげましょう。

カラテアの育て方|殖やし方は株分けで

カラテアを殖やしたい場合は、4〜5月頃に株分けを行うと良いです。
1~2年育てると、株元から新芽がたくさん出て枝で込み合ってくるので、そうすると株分けができます。
また、高芽が出てくるカラテアの品種の場合には、その高芽を挿し芽することも可能です。
(※高芽:環境変化によって花が咲くべき茎に新芽が出てくる現象)
その新芽を切り取り、水苔で巻いて植えると増やすことができます。

カラテアの育て方|植え替え

成長し株が大きくなってきたら、根詰まりを起こさないように植え替えをしてあげましょう。
植え替えのタイミングは暖かくなってから
ひと回り大きめの鉢を用意し、根を傷行けないように古い土を落として高さを調節しながら植えます。
株がぐらつかないように両手でしっかりと土を押し込み固定します。
植え替え後はたっぷりの水を与えて下さい。

カラテアの冬越しは温度管理が重要

カラテアの冬越しが難しいという声をよく聞きますが、いくつかのポイントを抑えることで枯らさずに春を迎えることができます。

カラテアの冬越し|温度は最低12℃以上を維持

カラテアは寒さに弱いため、12℃を下回ると一気に弱ってしまいます。
こまめに温度をチェックし、最低でも12℃をキープするようにしましょう。
屋内であっても窓際は夜間・明け方は特に冷え込みます。1日を通してなるべく温度の差が少ない部屋の中央部で管理してあげると安心です。

カラテアの冬越し|冬場の水やりは控えめで

冬場は土が乾燥している状態の方が傷むことが少ないです。
水やりの頻度は控え目で、鉢土が乾いてから2~3日後に与えるぐらいで十分です。
土が濡れている状態が長く続くと、冬場はあまり根が活動していないため加湿状態になり、根腐れを起こします。
したがって、夏場よりもぐっと水やりの頻度を抑えるようにしましょう。

カラテアの冬越し|こまめな葉水を

カラテアは熱帯アメリカの湿地を原産とするため、高温多湿を好みます。
冬場の空気は乾燥しており、空調などでより乾燥状態になりがちです。
乾燥すると葉先が茶色くなったり、丸まってきたりして最終枯れて葉を落としてしまいます。
葉が乾燥するのを防ぐためにこまめに葉水を行ってあげましょう。

カラテアの冬越し|適度な日光浴と風通しを

カラテアは直射日光を嫌いますが、適度に日光を当ててあげることで光合成が進み、綺麗に育ちます。
冬の日差しはそこまで強くないので、温かい日中は窓際において日光浴をさせてあげるのもオススメです。
また光合成には風通しも重要で、空気を入れ替えるだけでも光合成は促進されます。

カラテアの冬越し|剪定や植え替えは厳禁

寒さに弱いカラテアは冬場はほとんど活動しません。
そのため株や根っこにストレスが加わっても適応することができずにそのまま傷んでしまいます。
剪定や植え替えは暖かくなる春を待って行うようにしましょう。

カラテアによく起こるトラブルと対策

カラテアは耐陰性があり、葉模様が魅力的であることから人気の観葉植物ですが、乾燥や寒さに弱かったり、害虫の被害に遭いやすいなどの特徴があります。
事前に対策することでカラテアをトラブルから守ることができます。

カラテアのトラブル|ハダニ対策には葉水を

カラテアはハダニの被害が非常に多い観葉植物です。
ハダニは葉の裏に寄生し、栄養分を吸い取ります。吸われた部分は葉色が薄くなり、白っぽくざらざらしたような見た目になります。
ハダニは乾燥・高温下で繁殖しやすく、また肥料不足でも発生しやすくなります。
ハダニを発生させないためには、葉水を行い乾燥させないこと
そして、こまめに葉茎を観察し、発生してしまった場合には水洗いし、水分をふき取った後スプレーで薬剤を散布しましょう。

カラテアのトラブル|葉が丸まってきたら水切れのサイン

カラテアは乾燥に弱く、水が足りていないと葉の縁から中央に向かって葉がくるくると丸まってきます。
葉が丸まってくるのは水切れのサインなので、葉水を行い、土が乾燥している場合には腰水を行うと回復します。
クーラーや暖房の風が直接当たっていると葉が薄いカラテアはすぐに乾燥してしまいます。
置き場所にも注意してあげると乾燥を防ぐことができます。


カラテアのトラブル|葉に茶色の斑点は葉焼けを起こしている

カラテアは葉が薄いため、葉焼けを起こしやすい植物です。
日差しが強く、葉焼けを起こすとその部分は茶色く枯れたようになります。
カラテアは耐陰性があるので、明るい日陰で管理してあげると葉焼けの心配がなくなります。
また乾燥している場合にも葉焼けを起こしやすくなります。
定期的には葉水を行ってあげることで葉焼けも起こしにくくなります。

カラテアのトラブル|冬に葉が落ちてなくなってしまった

カラテアは寒さに弱いので12℃を下回ると葉を落としてしまいます。
屋内で管理していても場所によっては夜間の冷え込みで寒さに当たってしまったということも。
日中と夜間の寒暖差が少なく、12℃以上をキープできるようにしましょう。
12℃以上を保ち、土が完全に乾いてからお水を与えるようにすると、一度葉が落ちてしまっても温かくなってきたらまた新芽が出てきます。
葉が出てこない場合は根腐れの可能性があります。その場合には傷んだ根を取り除き植え替えてあげましょう。

カラテアは高温多湿で元気に育つ

カラテアは耐陰性に優れ、直射日光の当たらない明るい室内で簡単に育てることができます。
また葉の模様が個性的でオシャレな外観からも、インテリアグリーンとして最適です。
風水でも運気を上げる効果のあるカラテアは、プレゼントとしても多くの方に喜ばれるでしょう。
観葉植物を始めたい、プレゼントしたいとお考えの方、ぜひ個性的なカラテアはいかがでしょうか。
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