【簡潔版】アグラオネマの育て方|乾燥気味に!人気品種10種
アグラオネマは艶のある葉と斑入りや迷彩柄などの葉模様が異なる品種がたくさんある品種で、雰囲気の明るいものが多く、部屋に飾ると空間の印象をガラッと変えることができます。
また成長がゆっくりなので葉姿が乱れにくいという特徴もあります。
初めて植物をお迎えするという方でも耐陰性のあるアグラオネマは育てやすいとされていますが、寒さには弱く、本格的に寒くなる前に冬支度をしてあげる必要があります。
アグラオネマの特性を知ることで、永く傷みがなく健康に育てることができます。
アグラオネマに関する基本情報
学名 Aglaonema 和名 リョクチク 原産地 東南アジア 科目 / 属性 サトイモ科 / アグラオネマ属 日当たり / 耐陰性 明るい日陰 / ★★★★☆ 温度 / 耐寒性 10℃以上 / ★☆☆☆☆ 水やり やや乾燥ぎみに(鉢土が中央部までしっかり乾いたら) 肥料 5~10月に緩効性肥料・液肥 害虫 ハダニ・カイガラムシ 増やし方 挿し木・株分け 育てやすさ ★★★☆☆
アグラオネマは熱帯アジア生まれの暑さに強い観葉植物で、その種類は数十種とたくさんありますが、市場に流通しているものはほんの一部とされています。
どの種類もツヤのあるキレイな葉を持ち、直立した太い茎をもつのが特徴です。
葉はグリーンやイエローグリーンだけでなく白斑やストライプ柄、ピンクが混じるものもあり、とてもユニークな見た目でインテリア性が高く、置く場所に合った雰囲気のものを探す楽しみを感じられます。
アグラオネマの花言葉は「青春の輝き・スマート」
アグラオネマのツヤのある葉と葉模様が美しい姿から、「青春の輝き・スマート」という花言葉が付けられました。これらの花言葉から、何か新しいことを始める際の縁起物としても選んでいただけます。
就職祝いや開店祝い、新築祝いといった未来への期待を込めた贈りものに、ユニークな葉模様をもつアグラオネマは、おしゃれなものが好きな方にもきっと喜ばれることでしょう。
風水ではアグラオネマは金運・仕事運を高める
アグラオネマには金運と仕事運を高める効果があるとされています。
そのためリビングやオフィスに置くと運気UPが期待できそうです。
さらに、作業場に置けば、より仕事運を上げる効果があるかもしれません。
また真っ直ぐに上へ伸びる植物は、風水において陽の気を発し、運気の上昇につながるとされています。
したがって、金運や仕事運をより確実に高めたい場合には、直立タイプのアグラオネマを選ぶとよいでしょう。
アグラオネマの人気品種10種

アグラオネマは葉模様の美しさだけでなく、カラーリーフとしても人気があります。
色、模様が違うとまったく異なる品種のようにも見えて、品種違いで集めてみるのも面白い植物です。
人気のアグラオネマを10種紹介します。ぜひ、お気に入りの子を見つけてみて下さい。
アグラオネマ・シルバークイーン
シルバークイーンは市場にもよく出回っている品種で、大きめの葉にシルバーグリーンの斑が幅広く入るので明るい印象を持ったアグラオネマです。
斑の部分が多いと葉焼けを起こしやすいので、直射日光は避けた明るい場所で管理すると綺麗な葉模様に育ちます。
アグラオネマ・マリア
マリアは濃い目のグリーンの下地に迷彩柄にも近いまだら模様の斑が入る品種です。
アグラオネマの中でも特に寒さに弱く、温度は15℃以上をキープする必要があります。
15℃を下回ると葉を落としてしまいます。
暖かい屋内で管理してあげると冬越しもうまくいきます。
アグラオネマ・ピクタム・トリカラー

ピクタム・トリカラーは迷彩柄が特徴的なアグラオネマですが、葉ごとに模様の出かたが違って一つとして同じものはないのが魅力的の品種です。
新芽が出ると次はそのような模様がでてくるのかとワクワクします。
高温多湿で風通しのよい環境を好むので育てるのがやや難しいと感じられることもあるようですが、3色の色の出方が非常に美しい品種です。
アグラオネマ・レッドビューティ
レッドビューティは市場によく流通しており、濃いグリーンの葉にピンク~赤色の鮮やかな斑と絵の具をちりばめたような模様がところどころに入る明るいアグラオネマです。
アグラオネマは耐陰性がありますが、長期間暗いところで管理していると赤色の発色が悪くなります。
時折明るい場所に移してあげることで色鮮やかに育ちます。
アグラオネマ・タイランドレッド

タイランドレッドは透き通るような赤色の葉が非常に美しい品種です。
葉の縁はグリーンが入ったり入らなかったりと様々ですが、葉ごとに表情が異なって面白いアグラオネマです。
鮮やかな色を維持するためにも肥料の活用がオススメです。
レッドビューティと同じで適度な明るさも当ててあげることで発色が良くなります。
アグラオネマ・レッドマッシュルーム

レッドマッシュルームは緑の縁と赤色の中に濃淡のグリーンの模様がちりばめられた一際個性的なアグラオネマです。
暖かい屋内で管理すると冬越しもそれほど難しくありません。
エキゾチックな雰囲気を醸し出してくれる美しい品種です。
アグラオネマ・チャイナレッド
チャイナレッドは透き通る薄目のピンク~赤色の葉に緑の縁取りが特徴的なアグラオネマです。
12℃以上の温度と加湿になりすぎない程度の湿度を保ってあげると元気に育ちます。
また、日中は日光浴もさせてあげるとより鮮やかな葉色を楽しむことができます。
アグラオネマ・カーティシー

カーティシーは長細い濃い目のグリーンの葉に葉脈に沿ったようなシルバーの斑が特徴のアグラオネマです。
他のアグラオネマと同様、高温多湿と適度な日光、風通しを良くしてあげるとよく育ちます。
アグラオネマ・ロタンダム
ロタンダムはあまり流通していませんが、濃い目のグリーンの葉にピンクの葉脈がくっきりと走るのが特徴的なアグラオネマです。
シックな雰囲気をもちます。
こちらもピンクをきれいに発色したい場合は、適度に日に当ててあげると良いです。
アグラオネマ・スノーホワイト
スノーホワイトは稀少な品種で、白色の茎が特徴的で非常に美しいですが、シルバーの斑が入る葉も爽やかで上品な雰囲気のあるアグラオネマです。
明るく風通しの良い場所で管理すると綺麗に育ちます。
アグラオネマの育て方

アグラオネマは品種によってさまざまな葉模様やカラーを楽しめ、耐陰性もあり比較的育てやすい植物ですが、寒さに弱いので冬場は十分な備えをしておく必要があります。
また蒸れにも弱いので、お水やりの仕方には少し工夫が必要です。
アグラオネマの特徴を知り、適切に管理してあげることで冬越しもうまくでき、1年を通して美しい葉姿を観賞することができます。
アグラオネマの育て方|明るい日陰を好む
アグラオネマは強い光はあまり好みません。直射日光を避けた室内の明るい場所で管理します。
耐陰性がありますが、長期間暗すぎる場所で管理していると葉に元気がなくなり、また葉模様などの見栄えも劣ってしまうことがあります。
レースのカーテン越しのような柔らかい光が当たる場所で育ててあげると、キレイに健康に育ちます。
冬はガラス越しでも大丈夫ですが、強い光になる夏は二重のカーテンかヨシズ下くらいがベストです。
アグラオネマの育て方|水やりはメリハリをつけて、やや乾燥気味に
アグラオネマは多湿である熱帯アジア原産なので水分を好みますが、多汁質であるので常に鉢土が濡れているのは好みません。常に土が湿っていると根腐れの原因になります。
春から秋は鉢土の中央部までしっかりと乾いているのを確認してからたっぷりと与えます。
冬は根の活動が鈍いため鉢土が乾いて3~4日後に与えます。
アグラオネマの育て方|冬越しは最低10℃以上を維持
アグラオネマは耐寒性の弱い植物です。
したがって温度は常に最低10℃以上をキープし、特に冬はできるだけ暖かくして育ててあげましょう。
昼夜の屋内の温度差が大きい冬場は15℃を意識していると夜間に部屋の温度が多少下がっても安心です。
万一、10℃以下の状態が長く続くと凍傷を起こして株が傷んだり葉色やつやが悪くなったりします。
冬は窓から離した明るい場所に置いてあげてください。
アグラオネマの育て方|施肥は5~10月に
肥料は5〜10月の生育期の間に緩効性肥料を2か月に1回程度の頻度で与えましょう。
速効性のある液体肥料を使用する場合は1週間~10日に1回程度の頻度で与えます。
葉の色が薄くなっている場合にはチッ素不足が考えられるので、追肥を行ってあげると改善します。
アグラオネマの育て方|傷んだ葉を除去する剪定を
アグラオネマは4~10月頃に傷んだり茂りすぎたりした葉を剪定します。
下葉切りといって、下葉が黄色く枯れてくるので、枯れた葉を株元から切り取ります。
剪定の際には、樹液に触れないように注意してください。
アグラオネマの樹液には毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれています。
体質によってかぶれる恐れがあるので、剪定するときは手袋をしましょう。
もし触ってしまった場合は、すぐに流水でしっかり洗い流してください。
冬場は黄色い葉があっても切り取らず、そのままにしておきます。
温かくなってから手を入れましょう。
アグラオネマの育て方|増やし方は挿し木で
アグラオネマは株分け、もしくは挿し木で増やすことができます。
どちらも適期は5月中旬~7月下旬。
株分けで増やす場合、古い土を1/3~1/4落とし、ハサミなどで2~3つに株分けします。その際に根を触り大きく傷めてしまった場合には、下葉を1/3~1/4切り落とすと良いです。
株分けの後は明るい日陰に置き、こまめに葉水を行いましょう。
さし木で増やす場合は、植え替えの時に混み合っていて切り取った茎を利用すると無駄がなくていいです。
茎の先端部を10~15cmにカットし、下葉を1/3~1/4落とします。
残った葉をひもなどで軽く縛り、赤玉土などに1/2程度までさします。
明るい日陰で、さし床を乾かさないよう管理すれば、1か月程度で発根します。
その後同じ用土で鉢上げします。
アグラオネマの育て方|植え替え
アグラオネマの成長はゆっくりなので、1~2年に一度のペースで植え替えをしてあげると根詰まりを防げます。
葉の色が薄い、葉もあまり出てこないといった場合にはに詰まりしている可能性があるので、暖かい時期に植え替えをしてあげると良いでしょう。
アグラオネマの冬越し

アグラオネマは寒さに弱いので、冬場は注意深く温度とお水やりの管理をします。
温度は最低でも10度以上を維持。夜間は冷え込むため部屋の中央部で、かなり温度が下がる場合には植物用の保護カバーや段ボールなどを用いて寒さから守ってあげましょう。
それから冬場の水やりは控えめで土が中央部までしっかりと乾いてから4日後くらいにお水を与える程度で大丈夫です。
日中は日光を当て、たまには換気を行ってあげるのも植物の代謝には非常に重要です。
冬場の締め切った屋内は風通しが悪くなっているので、サーキュレータなどで空気を動かすようにしましょう。
アグラオネマによく起こるトラブルと対策

アグラオネマは比較的育てやすい植物ですが、葉が黄色くなったり、株の元気がなくなってきたりと問題が生じてくることも。
日ごろから植物の状態を注意深く観察し、早めに対処することで株ごと傷めてしまうことなく、回復させることができます。
アグラオネマのトラブル|根腐れ
株の元気がなくなり、葉も黒ずんできて日光を当てたり、お水を与えても回復しない場合には根腐れの可能性があります。
アグラオネマは過湿が続くとすぐに根腐れを起こしてしまいます。
お水を与えた後は、受け皿の中に水が残らないようにしましょう。
根腐れの場合にはしばらく水やりをやめて様子を見ます。その後回復しないようであれば傷んだ根を取り除いて新しい土に植え替えてあげましょう。
この際の植え替え後の水やりは行いません。代わりに根腐れ防止剤を土に混ぜ込んでおくと回復が早くなります。
アグラオネマのタラブル|葉が黄色く変色する
アグラオネマは株の下葉から黄色くなってくることがよくあります。
これは代謝の加減で植物自身が調節しているので問題ないことが多いです。
しかし、いつまでも下葉全体が黄色くなり続ける場合には根腐れを起こしている可能性があるので、よく観察し、根腐れの症状がないかチェックしてみましょう。
アグラオネマのタラブル|元気がない
何となく葉に張りがない、元気がないと感じたら日光不足と水不足が原因かもしれません。
アグラオネマは耐陰性がありますが、あまりにも日光が当たらないと葉の鮮やかさを失うだけでなく、軟弱な株に育ってしまいます。
また、水分が不足していてもハリ・ツヤがなくなってきます。
過失は嫌いますが、水分を好む植物です。
水やりはメリハリをつけて与える時はたっぷりのお水を与えましょう。
アグラオネマはメリハリのある水やりと換気で元気に育つ

アグラオネマは耐陰性に優れ、直射日光の当たらない明るい室内で簡単に育てることができます。
また品種が多く葉の色・模様が様々なアグラオネマはとてもユニークな外観をしているので、インテリアグリーンとして最適です。
風水でも金運や仕事運を上げる効果のあるアグラオネマは、プレゼントとしても多くの方に喜ばれるでしょう。
観葉植物を始めたい、プレゼントしたいとお考えの方、ぜひユニークなアグラオネマはいかがでしょうか。
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