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【簡潔版】エバーフレッシュの育て方|水やり頻度や剪定・挿し木方法

オジギソウに似た涼しげな葉が魅力のエバーフレッシュ。

和名がアカサヤネムノキといって、お部屋が暗いと葉が閉じて眠っているように見える睡眠運動を行い、生命を強く感じる一面も。

エバーフレッシュは比較的簡単に育てられますが、水切れしやすい害虫の被害に遭いやすいといった特性があります。

この記事では、初心者でも失敗しない水やり、剪定のコツから、害虫被害の対処法まで、あなたの植物ライフをサポートする情報をお届けします。

エバーフレッシュに関する基本情報

英名Pithecellobium
和名アカサヤネムノキ
原産地東南アジア中南米
科目 / 属性マメ科 / ピテケロビウム属
日当たり / 耐陰性日なた / ★★★★☆
温度 / 耐寒性8℃以上 / ★★★☆☆
水やり多め
肥料3~10月に緩効性肥料液肥
増やし方挿し木
育てやすさ★★★★☆

オジギソウと同じマメ科のエバーフレッシュは、風に揺られそよぐ細やかな葉姿がとても優雅な観葉植物です。
エバーフレッシュは生長が早く、いろんな樹形を楽しむことができる植物でもあります。
春~初夏には赤茶色の葉の新芽を出し、株が成熟しているとタンポポの綿毛のようなを咲かせます。
そして花が咲いた後にはさやに入った身をつけることも。その見た目は非常にエキゾチックな見た目をしており、清涼感のあるエバーフレッシュに革命がおこったようにも感じられます。

このように成長に従い様々な表情を見せるエバーフレッシュはとても魅力的な観葉植物の一つです。
樹形も扱いやすいコンパクトなものから立派な大鉢サイズまで様々で空間のシンボルツリーとしても使用されています。

エバーフレッシュの花言葉は「歓喜・胸のときめき」

歓喜」、これはある中国の物語に由来しますが、ある家族の父親がエバーフレッシュの入ったお酒を飲んだそう。
そうするとたちまち父親の機嫌がよくなり、家族が大喜びしたと言います。
この物語が派生し、夫婦円満の象徴ともいえる「胸のときめき」の由来ともなりました。

エバーフレッシュは、優雅な見た目だけでなく、本当に家庭に幸せをもたらしてくれる植物なのかもしれません。

風水ではエバーフレッシュは出会い運UPの効果がある

風水ではエバーフレッシュは「出会い運」や「恋愛運」の向上が期待できるそうです。
これは花言葉の由来にあったように、エバーフレッシュの人間関係を良好にするという効果が発展し、風水の効果としても謳われるようになったそうです。
縁起の良いエバーフレッシュは玄関やオフィスに置けば良縁を引き寄せてくれるかもしれません。
エバーフレッシュは、環境への適応力が高いので、どのような場所でも事をうまく運んでくれる頼もしい観葉植物なのです。

エバーフレッシュの育て方

エバーフレッシュは耐陰性があり、育てやすい観葉植物です。
一方で水切れを起こしやすいといった特徴も。
その他成長スピードが速いため樹形が崩れやすかったりもします。
エバーフレッシュを育てるうえで細かな特徴を知っておくと、いつものお手入れの仕方が少し変わってトラブルを防ぐことができます。

エバーフレッシュの育て方|日光がよく当たる窓辺が最適

日光を非常に好むので窓辺などの常に日光の当たる屋内の明るい場所が最適です。
暖かい春~秋頃には屋外で管理することもできますが、真夏のような強い日差しの時期の直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうので、直射日光のあたらない明るい場所に移してあげましょう。
エバーフレッシュは日光が大好きな植物ですが、実は耐陰性にも優れています。そのためリビングのようなある程度の明るさがある屋内でも十分に育てられます。
日当たりに合わせて移動させるのも良いですが、あまり置き場所を転々とさせてしまうと環境になじめずストレスになり、葉を落としてしまうことがあります。
エバーフレッシュは、日当たりの良い場所に固定して育てるのがおすすめです。

エバーフレッシュの育て方|水切れに注意

エバーフレッシュは水分を多く必要とします。
成長期にあたる春~秋は表土が乾き始めたら、休眠期にあたる冬は根鉢が乾いてから(表土が乾いてから2~3日後)水を与えましょう。
ただし冬場の暖房器具を使用している屋内では土が乾燥しやすいので、冬でも成長期と水やりの頻度が変わらない場合があります。
基本的にエバーフレッシュのように葉が多い植物は、他の観葉植物と比べると水の吸収が非常に早いため、水切れを起こしやすいです。
明るい昼間でも葉が閉じている状態が見られる場合には水切れのサイン。
くもりの日や夜に葉が閉じるのは問題ないですが、明るい日中にこのような現象が見られる時には水が足りていないので、腰水をするなど、すぐに水を与えてあげましょう。
※腰水とは深めの受け皿などに水を張り、そこに植物の鉢ごと入れて鉢底から水を吸わせる方法。
夏場は土が乾ききる前にお水をあげるくらいでも大丈夫です。

エバーフレッシュの育て方|冬越しは10℃以上をキープ

冬の寒い時期には最低でも10℃以上は保つようにしましょう。
エバーフレッシュは寒さに弱いですが、エネルギーを温存するために葉を落としながらも越冬します。
冷気が当たりやすい窓際や玄関先は避けて管理しましょう。
暖かい屋内で管理すれば冬越しも難しくないです。

エバーフレッシュの育て方|肥料は生育期の3~10月に

成長期期間である春~秋(3~10月)に緩効性固型肥料を2カ月に1回の頻度で与えるとよく育ちます。
また規定量よりやや薄めの液肥を2週間に1回程度与えるのも良いでしょう。
10月以降は休眠期になるので、肥料を与えないようにしましょう。

エバーフレッシュの育て方|樹形を整えるための剪定を

春夏の成長期(5~9月)に樹形を整える剪定を行います。
エバーフレッシュは成長が旺盛であるため、暖かくなってくると次々と新芽を出し見てる間に大きくなります。
そのため樹形がくぐれてくることもしばし。
定期的に込み合っている葉や広がりすぎた枝を除去してあげることで美しい樹形を保つことができ、また害虫被害の防止にも繋がります。
剪定する際は、枝を2節残した葉の付け根から切ることで新しい芽が出てきます。

エバーフレッシュの育て方|増やし方は挿し木で

植え替えの際や剪定を行った際の枝を利用して挿し木で増やすことができます。
挿し木を行う時期は真夏を避けた成長期が適切です。
挿し木用に切り取った挿し穂の切り口を発根促進剤に数時間つけて置きます。
その後挿し木用の土に植えてたっぷりの水を与えて挿し木の完了です。
その後は直射日光の当たらない日陰で、かつ風通しの良い場所で管理します。
1カ月ほどすると発根します。

エバーフレッシュの育て方|植え替え

エバーフレッシュの植え替えは1~2年に一度、真夏を避けた5~9月に行います。
どんどん大きくしたい場合には1年に一度の植え替えをオススメします。
あまり大きくしたくない場合には葉と同様に根っこもいらない分はカットし植え替えると大きさをコントロールすることができます。

また、鉢底から根っこが出ている場合には植え替えが必要です。
暖かくなる時期を待って植え替えを行いましょう。

エバーフレッシュによく起こるトラブル

エバーフレッシュは丈夫で育てやすい植物ですが、時には葉が落ちてしまったり、昼間でも葉を閉じっぱなしだったりと様々なトラブルが起こる可能性があります。
早めに対処することで株ごと傷めてしまうといったことがなくなります。

エバーフレッシュのトラブル|葉が閉じたまま開かない

曇りの日や夜間など、暗い時に葉が閉じているのは通常ですが、晴れた日中の明るい場所でもずっと葉を閉じている場合には水切れを起こしている可能性があります。
すぐに腰水で対処することで回復します。
腰水をしても回復しない場合には根詰まりや根腐れの可能性があります。
暖かくなる4~5月頃に根っこをチェックし、傷んでいる場合には植え替えを行いましょう。

エバーフレッシュのトラブル|害虫被害

エバーフレッシュは1年を通してハダニやカイガラムシの被害に遭いやすい植物です。
特に日当たりが悪かったり、風通しが悪い場所で管理していると害虫の被害に遭いやすいです。
管理場所を移動し、水やりのタイミングで葉水を行うと害虫を予防することができます。
※葉水とは霧吹きなどで植物の葉・茎に直接水を吹きかけること。
日ごろから枝葉に害虫が付いていないかをチェックし、ついていたらすぐに植物を株ごと洗い、それでも取れない場合には割りばしやピンセットで除去し、最後にスプレータイプの薬剤を散布しましょう。
ハダニやカイガラムシなどの害虫を発生させないためにはまず、購入時に株ごと洗っておくこと。
そうすることで害虫が発生する確率をグッと下げることができます。

エバーフレッシュのトラブル|葉がどんどん落ちる

エバーフレッシュの葉がところどころ落ちてしまっているという場合には日光が不足していたり、逆に日光が強すぎる可能性があります。
風通しがよく、直射日光の当たらない明るい場所に移してあげることで回復します。
それでも回復しない場合、特に冬の場合には寒さが原因の可能性もあります。
冬場は10度を下回らないように温かい場所で管理しましょう。
寒さで葉を落としてしまっても温かい場所に移してあげれば成長期になるとまた新芽を出します。

エバーフレッシュのトラブル|大きくなりすぎてしまった

エバーフレッシュは成長が旺盛なため、気が付いたら葉が茂り大きくなりすぎてどう手を付けたら良いかわからないといったことも。
葉が茂りすぎていると風通しが悪く、害虫が発生したり、蒸れて傷んでしまう場合があります。
樹形をきれいに保つ観点からもエバーフレッシュは定期的な剪定が必要です。
年に1度は茂りすぎた葉やいらない枝を除去する剪定を行うようにしましょう。

エバーフレッシュは水切れに注意し、定期的な剪定を行うことで綺麗に育つ

エバーフレッシュは、耐陰性に優れ屋内で育てられるので、初めて観葉植物を迎える方にも育てやすく人気の品種です。
環境に適応さえしてしまえば、お水やりだけ欠かさずに行えば生長していくでしょう。
またエバーフレッシュには幸運や夫婦円満の効果があるとされているので贈り物にも適しています。
清涼感のあるエバーフレッシュは和・洋など、置き場所を選ばないのでプレゼントにも贈りやすいです。
観葉植物を始めたい、プレゼントしたいとお考えの方、ぜひ優雅なエバーフレッシュはいかがでしょうか。
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